楽器の違い

アコースティックピアノ(本物のピアノ)と電子ピアノ。

昔は電子ピアノの種類もありませんでしたので、ピアノを習うと言えばアコースティックピアノを購入し練習したものです。
子どもが途中でピアノのレッスンを辞めてしまえば、誰も使わなくなったピアノがお家の中でステキな飾り棚になってしまったり…そんな光景もよくありました。

現代は様々な種類の電子ピアノがありますね。ピアノのタッチに近づけたものもあれば、キーボードにかなり近い感じのものもあります。
ヘッドホンで練習でき、音の問題や時間を気にせず練習ができること、更に手軽さもあって電子ピアノを購入される方もいらっしゃると思います。
私は現代の電子ピアノには詳しくありませんので、以下はあくまでも私の経験上のことなのですが、

以前、教室でグランドピアノでのレッスン中に、普段は電子ピアノで練習している2人のお子さんから「先生、音を小さくして。大きすぎる(・・;)」と言われたことがあります。
思った以上に音が響いて驚いたようです。
「音を小さくするのは〇〇ちゃんの弾き方次第なのよ」と説明しました。

また、「お家のピアノと違う。なんだか変な音」と言われたこともあります。
うーん、確かに良くない音。綺麗な音が出る弾き方ではないので…。
ですので、私がサンプル演奏をしましたら「わぁ先生スゴイ。きれい!」とびっくりしていました…😅
「ピアノはね、弾き方次第で音が変わるのよ。〇〇ちゃんの今の弾き方では綺麗な音は出ないわね」と話して、手や手首の使い方など指導しました。

電子ピアノはボリュームひとつで音を小さくできますし、どのようなタッチや弾き方をしても、サンプリングされた美しいピアノの音が出るのですね。そのため弾き方への注意力が足りなくなりがちです。

また、手指の筋力が付きにくく、弾き方の癖がついてしまったりということは否めません。
後々、付いてしまった癖を直すのはお子さん自身も大変な作業となります。

アコースティックピアノを弾く楽しさは、自分の弾き方やタッチによって様々な音色や表情を出せること。音作りができるということですね。

ピアノを弾く醍醐味、ピアノの魅力ですね。
この心地良さがあるからこそ、私も長年ピアノに惹きつけられ、離れられないのだと思います。

教室には電子ピアノの生徒もアコースティックピアノの生徒もいます。どんな楽器の生徒にも、音楽として求めるものは変えませんし、生徒の成長に合わせて丁寧に指導を行なっています。
しかしながら、やはりアコースティックピアノの生徒の方が、色々なことを感じ取ってスムーズにピアノを弾く力が付いていくように感じています。


特にお子様は、純粋に音の響きを受け止めるので、できることなら習い始めのうちからアコースティックピアノで練習されると良いなぁ…と思うこの頃です。